文字や図形、絵柄。
染め物には、伝えたい言葉があります。
見せたい景色があります。
届けたい想いがあります。
想いを込めて、と人は言いますが、
私たちは、想いを染めて、と考えます。
染め上げたものを、
使い、身にまとい、掲げる人たちのために、
いつも、懸命に、想いを染め続けています。
見上げれば、青空に色鮮やかにはためく「神社幟」。酒屋が締める紺色の「前掛け」。橙の光と笑い声があふれる行きつけの店にかかる「のれん」。永勘染工場がつくる染め物は、130年以上前からそんなふうに、日々の想いとともにあり、それは、時代を経た今でも変わらない。
「永勘染工場」の最初の記録が残っているのは、明治20年(1887)。染物職人だった初代・永野勘兵衛が元荒町(現在の仙台市青葉区一番町二丁目周辺)に開業したと伝わる。当時から、商人や職人など、市井の人々が使う半纏や前掛けなどを中心に、想いを染め続けている。
カラフルな三角形の幾何学の集合により、永勘染工場のイニシャルである「N」を形作り、全体で「無限大=∞」の意味を表現したシンボルマークです。様々な色に染め上げる染工場の特徴と、未来への発展の可能性を掛け合わせて、カラフルな多色使いのシンボルマークをデザインしました。
私たち株式会社永勘染工場は明治20年の創業以来、地域のシンボルとなる神社の大幟や幕、祭りを彩る半纏、飲食店の顔となる暖簾など、お使いいただく皆様の「想いを、染めて」、お客様のご支援、ご愛顧のもと、今日まで発展してくることができました。多様化するニーズや時代の変化に柔軟に対応するため常に新しい視野で挑戦しつづけ、代々受け継ぐノウハウと高い染色技術でお客様の求めるオーダー布製品の提供を心がけてまいります。
染め物の町「南染師町の永勘染工場にしかつくれない製品がある」。常に胸を張ってそう言えるよう、私たちはこれからも邁進してまいります。今後もより一層のお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
一染入魂 代表取締役 永野 仁輝
「先人たちが築いてきた染師町の染め文化を継承し、100年後の未来にも残していきたいと思っています」。代表取締役の永野仁輝はそう話す。永勘染工場では創業当時から伝わる染めの技術を今に伝えている。本染めは、色あせても風合いがあり美しい。格式ある店は、本染めののれんを使うことを「心意気だ」と言う。
一方で、永勘染工場は、新しい技術を取り入れることも厭わない。グラフィックや写真などの図柄が複雑なものは「インクジェットプリント」や「昇華転写プリント」という技法を使う。顔料を使う「シルクプリント」も、風合いとデザインを両立したい場合によく使用する。
人が何かを染めたいと考えるとき、そこには必ず、想いがある。多彩な想いを染めるため、永勘染工場は技術を伝え、追い求めていく。
仙台市営地下鉄南北線「河原町駅」を下車、徒歩で7~8分ほどの距離です。
道中には「七郷掘」、「愛染明王堂」など、
伊達文化が息づく歴史ある南染師町の街並みをお楽しみいただけます。
仙台バイパス「蒲町交差点」から、県道235号荒井荒町線を、荒町方面に向かって直進します。
高架下の直後の交差点を左折しますと、3つ目の交差点の右手に永勘染工場がございます。
交通量が多い通りですので、ご来店の際は十分お気を付けください。
※仙台駅側からご来店いただく場合は、五橋の荒町交差点(七十七銀行の交差点)から、県道235号荒井荒町線へお進みください。
※店舗には7台分の駐車スペースがございます。